こんにちは。歯科衛生士こりょです。今日は、歯科衛生士の私が子供の指しゃぶりとの戦いについての記事を書いてのまとめ。自分の考えを書いていきたいと思います。ちょっと長くなります。
子供との経験から、職場(歯科医院)でも指しゃぶりに悩んでいるママと子供のサポートをしていくお仕事を行ってきました。そこで見えてきたママの気持ちだったり、子供の気持ち、歯並びの変化やお口の変化をお伝えできればと思います。
私自身の子供が指しゃぶりしていたことで、同じくお子様の指しゃぶりで悩んでいたママの気持ちに共感することができました。痛いほどわかります。何人もサポートしていて、子供達が無事に指しゃぶりが卒業ができ、悩んでいたママの笑顔を見れたことが忘れられません。
このブログのなかで、ママが何かヒントを見つけて、指しゃぶりを卒業してくれるお子様が一人でも多くいてくれたらと思います。
歯科医院で相談するとき
私の経験でのお話です。(歯科医院にいたときにママたちに聞いたお話しを通して)
ママたちが歯科医院で指しゃぶりについて相談する際、いろいろ試した結果、効果なし。やめてくれないっていう場合が多いです。ずるずると今まできてしまった。どうしていいかわからない。ってこと。
実際、保育園や小児科や歯科でのお話の中、ネットでの情報では、自然にやめられる。精神的なものだから、あまり注意しない方がいい。愛情かけましょう。抱きしめてあげましょう。経過観察。などの言葉をたくさんみてきたと思うのです。私も娘の指しゃぶりを先生に相談した時やネット情報を見た時にそうでしたし‥‥😅なんか違和感を感じたんですよね。
相談しにきたママに対して私は、そんなありきたりな言葉を言えずにいたんです。いや、言いたくなかった。こんな方法あるよって言葉にして伝えたいと思っていたんです。
もちろん自分の子供もそうだったようにやめるために何でもいいから行動が必要なんだと思ったんです。いくつか試して、一人一人のお子様にあった方法を選んで指しゃぶり卒業へ導いてあげたいとも思ってました。
実際のママの悩みに触れてみよう!!
指しゃぶりって自然にやめれないのですか?
とても困ってます。外でも家でもすごいんです。
もちろんやめれるお子様もいらっしゃいます。しかし、中にはやめれないお子様もいらっしゃるのが現実です。何を試しても指しゃぶりをやめれないお子様には、周りのサポートが必要になってきます。外での指しゃぶりも減ってくると家で増えたりするケースもあれば、少なくなって止めるケースなどお子様によって何があってるか見極める必要がありますね。
そうなんですね。例えば、どのようなサポートが必要なのですか?
例えば、専門家によるサポートです。
お子様によっては、ママがお話しするよりも『先生』と名のある方がお話ししたほうがいい場合があります。具体的には、指しゃぶりって恥ずかしいって思ってるお子様や、家以外では指しゃぶりしない。お子様自身が家族以外に指しゃぶりしている事を知られたくないと思ってるお子様には、とても有効的だと思います。
特に、歯並び悪くならないか気になってます。
何歳から歯並びに関係してくるんですか?歯並びが悪くなったらどうすればいいのですか?
正確には何歳ってなくて、指しゃぶりの頻度やそのお子様のアゴの状態で判断する形です。
しかも、ある程度であれば、指しゃぶりをしなくなることだけで歯並びがよくなる場合もありますよ。お子様が成長して、歯並びが変わらずに気になるようでしたら、歯科矯正の対象になることもありますので、歯科で歯並びを診てもらってください。
サポートお願いする前に、家でできることもありますか?
もちろん。ありますよ。
まずは、指しゃぶりをしているのが、どんな状況で、タイミングはいつなのかの把握が大切です。それを何かに置き換えれるか考えてみましょう。
ママとの会話の中で、歯並びのことについて気にしているとありました。どんなやめ方があるのかと…。ふと思ったのが、やめ方だけをただおこなっていてもお子様の気持ちは変えられないということ。それだったら、やめることはできません。
お子様に対して、ちゃんとこうだから辞めなきゃねって伝えなければ辞めるためのスイッチは入らないのです。ただ単に怒ったり手を出したりするのも良くないです。お子様を一人の人として、ちゃんと説明していきましょう。そうしていくことでお子様自身が指しゃぶり辞めるためのスイッチを自ら押していくようにサポートしていくことが大切です。
外部の方にサポートをお願いする前に、ママが家で行えることをお伝えしていきますね。お子様と一緒になって行うことが大切です。
具体的な指しゃぶり卒業する方法
前提からお話しします。指しゃぶりは、決しって悪いことではありません。
赤ちゃんが行う大切な行動の一つです。胎児の時はママのおっぱいを生まれてすぐに吸えるように必要ですし、生まれてからは、お鼻で呼吸する練習だったり、『指しゃぶり』に関しては、重要な役割があるのです。それは忘れてはいけません。
実際、どんな状況の時に指しゃぶりするか観察していきましょう。どんな時、どんな方法があるのか見ていきましょう。
タイミングはいつ?(家で行う場合)
前歯が上下4本づつ生えてきた頃からスタートしてもいいと思ってます。それか離乳食始まっていたら卒業に向けて行動をしていってもいいと思います。長い期間、指しゃぶりを続けてしまうと舌癖(ぜつへき)が出てきてしまいます。ベロ👅の使い方がわからない。正しいベロの位置に収まらない。などの影響があると歯並びや口呼吸を引き起こす可能性もあるので、早めに指しゃぶりを卒業のために進めていきましょう。
⭐️やることは何?
時期によってやるべき方法が違いますが、書いていきますね。やってみてくださいね。
⭐️乳幼児のお子様(わかんないうちに卒業させちゃお)
乳幼児の場合は、何にも指が入っている時は、スーッとおもちゃへすり替えたり、手をお口からスーと抜いてあげたりしましょう。お子様に気づかれないように自然な感じでするのがポイントです。その間隔どんどん長くなっていけば、やめていけます。
⭐️2歳のお子様(なんとなく言ってることがわかってる)
『指しゃぶりは赤ちゃんがするもの。』2歳はお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから、指しゃぶりはやらないようにしようってお話を理解できるようにママなりにアレンジしてお話ししてください。絵本を使いお話ししてもいいですね。よくわかってなくても話すことで子供の気持ちに指しゃぶりって卒業していかなければいけないものなんだと知ってもらうことが大切になってきます。
⭐️3歳以降のお子様の場合(こちらが言ってること理解してる)
『指しゃぶりは赤ちゃんがするもの。』3歳はお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから、指しゃぶりはやらないようにしようってお話を理解できるようにママなりにアレンジしてお話ししてください。その時にどんなときに指しゃぶりしたくなるのか尋ねてみてください。お子様がママのお話をちゃんと理解できてるなら教えてくれますよ。その答えは個々で異なります。稀にに「ん??😳」と思う独特な答えを言ってくるので、よく聞いてみてください。結構、楽しいですよ。
お子様の答えによって、お子様と一緒にそのことをしないようにする対策を考えて試してしてみてください。その中で、指しゃぶりについて考えて、対策。手を動かすこともいいですよ。指しゃぶり卒業装置など、一緒に楽しみながら、工作したりもOKかも。
⭐️小学生〜
辞めるのは難易度がどんどん上がっていきます。お子様に『なんとしてもやめたい』という強い意思が必要になっていきます。すでに習慣になっており、無意識下でしています。しかも、自分はやめたいけどやめれないという意識が強くなってしまっている場合があります。
完全に卒業のタイミングを逃してしまった感はあります😭
ただ、諦めないで取り組んで欲しいです。お子様とお話しして、まず1日間、指しゃぶりをしないことから始めましょう。それを、1日1日増やしていきましょう。ゆっくり時間をかけて、指しゃぶりを卒業した自分を想像しながら、ママも一緒になって頑張っていって欲しいです。
タイミング早めにしたのに辞めれないお子様がいても大丈夫。ママの気持ちは伝わってます。どうしてもきつい場合は、専門家への相談して欲しいです。
一緒にしてほしいトレーニング(舌癖)
正しい舌の位置の安定を覚えていかなければならないんですけど、指しゃぶりが長いと舌が前に出たり、後ろに下がったりしてしまいます。3歳過ぎたお子様に対しては、指しゃぶり卒業に向けての行動と舌のトレーニングも一緒にして欲しいです。正しい舌の位置を覚えるトレーニングになります。『ら』の発声する時の舌の位置が正しい位置です。安静時は、そこに舌がある。スポットの場所にくっついてないなら、舌が下がっている状態で、歯並びにも影響が出ます。
⑴スポットを覚える。
『ら』で歌を歌うのもいいですね。べろが下がっていて、「ら』の発声ができないようであれば、割り箸を噛んでベロを割り箸の上に乗せて強制的にベロが上に上がるようにして『ら』の発声をしてみましょう。
⑵前歯を使ってみよう(前歯で噛み切って奥歯でよく噛む)
かぶり付くことのできる食べ物も食べていきましょう。とうもろこし、りんごの丸かじり、フライドチキンなど。前歯を使う時って自然に唇の力を鍛えることもでき、前歯が出っ歯にならないためにもいいと考えます。
⑶お口を使う遊びをしましょう。
風船・シャボン玉・吹き戻し・吹上パイプ・口笛・吹くもの(ホイッスル・・たてぶえ・おもちゃのラッパ)ならなんでもOK!!お口のトレーニングには、専門的に行う器具もありますが、まずは、100均一で買えるものや家庭で簡単に用意できるものから行っていきましょう。お口を使ってたくさん、たくさん、たくさーん遊んでくださいね。
子供と指しゃぶり こりょの考え
お子様の指しゃぶりって、成長していくために必要なこと。お子様の成長・パーソナルも個々です。自然にやめていく子もいれば、それができないお子様もいると思います。それって、当たり前のことだと思います。
お子様が赤ちゃんの時に言葉を話して欲しくて、『ママよ〜』『パパだよ〜』と何度も何度も言葉を連呼して教えていきますね。お子様に文字を覚えて欲しくて、何度も何度もノートに文字を書いていき、教えていきますよね。それと一緒だと思っていて、指しゃぶりを卒業して欲しかったら、指しゃぶりしているお子様に、指しゃぶりのやめ方を何度も何度も「こうだよ〜」ってお話しして教えていって欲しいのです。どうでしょうか?教えている方っていらしゃるでしょうか?
早い段階から何度も何度も時間をかけて、お子様に『指しゃぶりは赤ちゃんのすることだよ。〇〇はもう赤ちゃんじゃないよ〜』とお話していってください。そうやって教えてあげていって欲しいです。やめるための方法を教えてあげると成長したお子様も指しゃぶりを卒業していけるのです。
指しゃぶりって、長い期間続けるとやめにくくなっていきます。それは、そのお子様にとっての習慣であり無意識で行ってしまうことになるからです。よくお子様を観察して、お子様本人と指しゃぶりについてお話ししてください。新しい発見できます。意外にも指しゃぶりをしなくても全然平気なお子様もいて、ただ、なんとなくしていることもあります。そんなお子様は、気付きをおたえたら、すぐにやめてしまう子もいますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?もう少し細かく書いていきたかったのですが、長くなってしまうので、徐々に伝えていきますね。
指しゃぶりってなかなかやめれないので、ママたちにも覚悟が必要です。お子様と向き合う覚悟です。私は、サポートしていたママたちが、どんなに忙しくても、最低2週間は、お子様のために時間を確保して、実践をしてもらいました。そうすることで、子供との信頼関係が築かれ、ちゃんとママに見てもらってる安心感にも繋がっていくし、子供もママの気持ちが伝わり行動をしていくようになっていきます。諦めずに試していきましょう。
ステップを踏みながら、行っていきましょう!!
①指しゃぶりは、成長するためにもお子様がするのは当たり前で悪いことではないこと ②指しゃぶりのやめるタイミングはできるだけ早い方がいい。 ③お子様に指しゃぶりは、『赤ちゃんじゃない子は卒業するんでよ』と教えてあげる ④ちょっとの変化を見逃さずに褒めて褒めて褒めまくる
この4つが必須事項かと思います。
どんな風に卒業していくかは、ママが実際に何度も何度もお話したり、教えていく。行動していくと必ず卒業へ近づいていきます。諦めないことやお子様を信じてあげる。できないって決めつけないことがないようにする。これらが重要になってきます。
私が見てきたお子様の中には、2週間で卒業できたお子様から1年以上関わっても卒業できなかったお子様もいらっしゃいます。その違いも今後書いていこうと思ってます。
習慣になっているのは、本当にやめにくいことだけど、大丈夫。ちゃんとやめることはできますよ。
成長していくために、赤ちゃんの時に行っていた指しゃぶりが続けたまんまで成長するのか、卒業して成長するのか。お子様の未来は選べます。指しゃぶりをしていることで、お口の機能が低下していくのであれば、ぜひ早めに卒業を促していきましょうね!!